胃の中に住みついている細菌で、以前は、日本人の感染率は非常に高いと言われていましたが、最近は徐々に感染率は低下してきています。
ピロリ菌が産生するアンモニアやたんぱく質により胃の粘膜を傷害し、長期的には慢性胃炎を引き起こし、胃潰瘍や胃がんになりやすくなると考えられています。統計的には胃がん患者の99.5%はピロリ菌が関与していると言われています。
ピロリ菌感染のある方は、ピロリ菌の除菌治療をお勧めいたします。
2013年2月より潰瘍のない方でもピロリ菌の除菌が保険適応になりました。
除菌の方法は、抗潰瘍薬と2種類の抗生物質を1週間飲んでいただきます。成功率は色々な報告がありますが、初回除菌で約70%位です。除菌できたかどうかの判定は6〜8週間後に行います。
初回の除菌治療がうまくいかなかった場合は抗生物質の種類を変えて、再除菌という方法が保険適応になっています。再除菌の成功率は約95%位です。 |